黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
慧‐ケイ‐、美鶴‐ミツル‐、そして朱鷺。
その三人が、車から降りてきた。
慧は、現役幹部のうちの1人。
美鶴と朱鷺は、私のお世話係。
…―――そう。
今私たちを囲ってるのは……、
麗桜組。
三人がこちらを見据える。
なんで、なんで此処にっ?
「お迎えにあがりました。
…―――月夜坊ちゃん」
「朱鷺……」
「三年ぶりですかね、坊ちゃん」
「美、鶴………」
「お久しぶりです、若」
「慧……っ」
みんなが私を見てるのがわかる。
和志と観月は、それは心配そうな眼差しで。
「ど、うして…」
「親父っさんから、連れ戻すようお申し付けられました」
「そろそろ、戻ってきてください。
親父っさんは、本気で坊ちゃんのことを…―――――」
「……――らない」
「若…?」
「帰らない!!!
あんな奴のとこなんかに、帰りたくねえ!」
声を荒げた。
なに、親父は、私を連れ戻そうとしているの?
親父は、私が邪魔だったんじゃねえのかよ?
親父にとって私は、ただの跡取りとしか見てないんだろ?!