黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
「おいっ!!!
だから、なにしてんだって!!」
「なに、って…。
燃やしてるだけだけど?」
「燃やしても俺たちは構わないけど…。
内容は?」
「…―――くだらないことだよ。
この前のあそこの路地裏でのこととか、俺が青龍に入ったことぐらいだ」
「本当に?」
「本当」
内容を知られるわけにはいかないから、燃やしただけ。
知られたくないことを隠すのは当たり前でしょ?
青龍たちだって、俺に隠し事をしてることはあるはず。
だったら、これぐらい別にいいよね?
「――そう。
でも、充分黄狼には気をつけてね」
「言われなくても。
…―――あ、俺理事長室に行ってくる。
観月に呼ばれてたんだった……」
………実際は、呼ばれてなんかいないけど。
このままこの場にいるって、気まずい。
屋上を出てすぐ、屋上の扉にもたれかかった。
たぶん…、
「なぁ、暁。どう思う?
月夜分かりづらいから俺は分からないけど…。
暁なら鋭いし、嘘かどうかわかるだろ」
ほら、聞こえてきた。
さっき私を見るみんなの目は確実に、――疑ってたから。
私はまだ、みんなに信用されていないのかな。
まぁ、嘘っちゃ嘘なんだけど。