バトルロワイヤル

「えっ！！？じいちゃん！！！」オレはすぐじいちゃんに駆け寄った。
「ぐっ…。………うそじゃーい！！」
毎日これだ。オレがじいちゃんに“死ね”と言ったらじいちゃんは死にそうな真似をする。
「じいちゃんのバカ！！！」
…そんな毎日を送っていた。

―次の日―
オレはいつものように幼稚園に行った。
……オレには友達がいなかった…。だからいつも幼稚園では1人でつみきをやっていたけどじいちゃんにもらった碁の本でやり方を覚えていた。
「……健太くん碁できるの？」急に後ろから話し掛けられた。
それが亮佑との出会いだった。
「君は…亮佑くん…。」
「オレも碁が討てるんだ！」
「……そうなんだ。」
「じゃあちょっと討たない？マグネット碁盤ならたしか幼稚園にあったし！」亮佑はおもちゃのかごからマグネット碁盤を取り出した。
マグネット碁盤とはどこでも簡単に碁ができる持運びがとても楽な小さい小さいものだ。
「じゃあいくよ……」
オレ達は対局したがオレは話にならないくらい弱かった。
「…オレの勝ちだね。」
「…うっ…。…うっ…」オレは負けて泣いてしまった。