バトルロワイヤル
「んだとコラァー!」健太は御堂にもう一度殴りかかった
「待て!健太。御堂…ごめんなぁ。…オレ達がそんな情けない先輩で…。…お前そんなに追い詰められてたんかぁ……本間ごめん…」オレは手をついて謝った
「亮佑…!!」
「山川先輩…。やめてください……顔を…上げてください…」御堂の乾いた頬に涙が流れた
「本当にすいませんでした!先輩の中でオレのことをそんなに思ってくれてる人がおるなんて…おれ…ぉれ…」泣き崩れた御堂をオレは抱いた
「そうだぜ…御堂。お前が死んでも誰も嬉しかねぇぜ」
「本間にすいませんでした!!」そう言ってオレ達は帰った
―次の日の男子トイレ―
「また来たんか御堂。頼むから死んでくれや!」
(べちゃ)そう言っていつものように糞の入った袋を投げ付けた
(バーン)「いい加減にしろよお前ら…」トイレの戸を蹴飛ばしてオレと健太は中に入った
「いつまでごちゃごちゃ言っとんねん!」
「武井先輩が下手やから選ばれんかっただけやろ!?」
「んだとこらぁ」
(ドカッ)健太は向かってきた先輩をつきとばした
「こいつがどんなに追い詰められてたかわかるか?」
「知るかぁ!」
オレと健太は先輩をしめた…
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