女将ヤンキー優奈★
お母さんの過去
由紀の家は旅館のすぐ隣にあった。


『り、立派な家だ……』



『お父さん大工だからね。

この家もお父さんが作ったんだよ』


『すごいね……由紀のお父さん……』



由紀は玄関を開ける。


『さ、優奈入って』


『おじゃましまーす……』


私はリビングに連れていかれる。


そこにはソファーに寝転がってテレビを見て爆笑している人がいる。



『お父さん!友達がいるんだからね!!』



『嘘!?本当だ。だらしないところを見せちゃったな』


『どうも、優奈って言います』


『あ、わたくし、優奈の父です』

そう言いニッコリ笑った。

私は由紀のお父さんをよくみる。



『優奈のお父さん、スゲーかっこいいね』


『カッコよくないよ!ただのぐーたら親父だよ!』



由紀は精一杯否定する。



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