年上王子のお嫁さん☆
タンタンタン…タンタン…
徐々に大きくなる、階段を上がってくる音。
「…っ……」
すぐそこまで、啓飛がいるのかと思うと……
ドキドキして
呼吸すらままならなくなる。
ってか、あたし
こんな格好だし!!!
姿見に映るあたしは、パジャマを着たままで
寝癖もところどころある
なんとも、彼氏には見せがたい姿だった。
どうしよう と思ったところで
ガチャッ
ドアが開いた。
「……ひっ…」
「…?
なんで布団にくるまってんの。」
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