年上王子のお嫁さん☆


いくら華が酔っていたからと言って…

もうかなり前のことだからと言って……




“あたし、まだ中里さんといたいのにっ!!”



あの、華の言葉。

今でも思い出すと、どす黒い感情に侵される。





「まぁまぁ!!
槇原、お前怖過ぎだっつの…

俺は……彼女いるからよ。」


「……」




やっぱり。


突然、自慢気に話し出す中里さんに

そう思った。




「それはそれは。

もう、華にキスされないようにしてくださいね?

…ま、させませんけど。」





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