年上王子のお嫁さん☆
「あれ。
左手になんかついてるけど…?」
「え?」
左手?
ゆっくり、左手を出して確かめてみると……
「ぇっ………」
左手の薬指。
シンプルな指輪が
キラキラと輝きを放っていた。
「…意味、わかる?」
「っ…う、ん」
左手の薬指に指輪。
その意味がわからないほどバカじゃない。
勝手に頬を伝う涙が、現実なんだと知らせてくれる。
「っ……啓飛っ…」
「華、たくさん傷つけてごめん…
これからもたくさん寂しい思いさせると思うけど…
どうしても、華じゃなきゃイヤなんだ。」
.