DislikeMan~男なんて嫌い~



如月さんはいつも、自分のことより私のことを優先して考えてくれてる。


いっつも……、誰よりも私を見てくれてる。


視界がぼやけて来て、急いで目元を拭うと、もう一通のメールを開く。


________________________________

To.宮沢恋歌

From.如月秀弥
________________________________


なんどもごめん。

春瀬の件だけど、夕方捕まったみたいだよ。


________________________________


「え……」


驚き過ぎて涙も引っ込んだ。


如月さんからの情報なら、間違いないと思うけど……。


そっか。捕まったのか。


ふと、あの頃の春瀬の笑顔が浮かんだ。


春瀬も春瀬で、私をまっすぐ見ててくれたんだよね。


ちゃんと好きで…愛してくれてたんだ。


それが行き過ぎて、おかしな方向に向かって、あんなことになったんだ。


……やっぱり、私はダメな人間だ。


人にされるがままって思ってたけど、私が動かなかっただけなんだよね。


春瀬のことも、今の3人のことも。


もっとちゃんと、積極的に動けば結果は違ってたかもしれない…。


< 395 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop