キミの香り

「なんだよそれー
俺、わざわざ
お前ん家の中まで
迎えに行ったのに…」

うそっ

『本当に‥?!』

「寝てるのかと
思ったからさ。」

『ごめんね‥?』

「帰りは待っとけよ?」

そう言って笑いながら
私にデコピンをした。

『痛いんだけどっ』

ねぇ?

もし私が告白したら、
彼女にしてくれる?

俺も好きって
言ってくれる?

距離を縮めたいよ。

もっと近づきたい。

手を繋いだり
抱きしめてほしいよ―

< 22 / 52 >

この作品をシェア

pagetop