兎心の宝箱【短編集】


「博士! ついにタイムマシンが出来たと聞いたのですが本当ですか?」

 ある日、とある研究所に金髪の青年が訪ねてきた。

「君は、誰だね? 見かけない顔だが」

「娘さんと交際させて頂いてるものです! それより博士! 私は、タイムマシンを見てみたいのです」

 軽薄そうな笑みを浮かべて、彼は博士に詰め寄る。
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