兎心の宝箱【短編集】
胴着は、もっているとの事なので練習場を出て、俺も自分の部屋に着替えに戻る。
もちろん神谷は、俺に着いてこさせた。
練習場に戻ってきてノックをすると、はいとだけ短い返事が聞こえる。
一応再度断りだけ入れて部屋にはいる。
彼女は部屋の端で正座をして目を閉じている。
「初めるか?」
彼女は、ゆっくりと目を開けると、決意のこもった眼差しを向け軽く頷く。
試合は無制限一本勝負、噛みつき、目突き、頭突きは反則。
神谷が審判を務め、そう宣言をする。