彼と私の壮絶バトル~vs





でもやっぱり・・・告白って緊張するなあ~・・・

私は高橋君が来るのを一人待っていた。
話したこともないのに、いきなりってないよね~。

靴箱にとりあえず手紙を入れて「放課後裏庭で待ってます。」なあんて
べたな設定をして、これぢゃあ絶対「告白します」みたいな感じばればれだなあ~。

―――とひとり言のようにもんもんと考えていると、

「ごめん、待たせちゃったかな?」
ふいに下を向いて考え込んでいる私の顔を覗き込んできた。

なんなのこいつっっ!!!
動揺が隠しきれずに後ずさりする。

「あ、いえ、全然大丈夫です、」
その瞬間だった。
高橋秀介の顔をまともに見た。
やっぱり、顔きれい・・・・・・・

くっきりとした顔立ち
きりっとしたまゆ
敵を捕らえるかのような瞳
すっきりとした鼻立ち
整った唇・・・・
そんな情報が一気に頭の中へ入ってくる。


ぽけ~と高橋君に見とれてしまう・・・
目が離せない―――――――

「っで話って何ですか?乃野原さん?」
――――っ!!!!!!
いきなり顔をぐいっと近づけてくる彼!!!!

その瞬間、顔に熱が走るのがわかった。
私は紛らわすように・・・・
「あっえ―――っとその・・・!!!!!」
やばい、絶対顔赤いよ・・・・

ついついみとれちゃったし。
好きでもないのに・・・
もう、
さっさと告ってこの場から立ち去りたい!!
私はその一心でこの一言を口に出した。


「好きです。高橋君!!!!」
い・・・・言っちゃった~・・・・・


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