デュラハン
 皆は、デュラハンの周りをじりじりと動き回り隙を窺う。

 そして、デュラハンが斧を振りかぶろうとした瞬間を狙い、一斉に切り掛かる。

 ガキーーン……ガシャッ……
 ドサドサッ………

 「ぐあぁーーーっ」

 しかし光一達は再び弾き飛ばされて行く。

 そんな中、タイミングをずらして切り掛かった光の剣がデュラハンの頭部を捕らえた。

 …グシャッ…メリョッ……

 〈グワァーーーーッ……〉

 腰にぶら下がるその頭部がバックリと割れ鮮血を噴き出す。

 しかし、デュラハンの身体はユラユラと歪みだし、馬が消えて無くなり、一人の人影と為った。

 そして、その人影はドサリと地に崩れ落ち横たわった。
< 157 / 271 >

この作品をシェア

pagetop