愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

「気になりますか?」


気にならないとでも思うのか、おまえは!?

18歳。

男とキスくらいはあるけれど、この身はまだ生まれたまま異性の目にはさらしたことなどないんだから。


「どっち?」

「どっちがお好みですか?」


誰でもいい。
誰でもいいからコイツを真冬の日本海に沈めてくれっ。


「そんな怖い顔、お嬢様には似合いませんよ」


あくまでも。
あくまでも答えようとはしない執事もどきにイライラする。


「あとでカルシウムたっぷりの飲み物をご用意いたしますね」


おい、こらっ。
誰のせいでイライラしていると思ってんだ、香椎毅臣っ。

おまえだ!!
おまえのせいでこんなことになってんだ、バカッ。

自覚しろ。
そして激しく反省しろっ!!


「ほんと、お嬢様はスタイルがよろしいことで」


この人なのね。
確定なのね。


「なーんて冗談ですよ。
ちゃんと女性にお願いしました。
さすがに執事と言えど、乙女の肌は触れませんので」


コイツ、近いうちにサハラ砂漠のど真ん中に埋めてきてやるっ!!
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