大の字で笑う
俺は引っ越すと言われ
言葉を無くした
なんて言ったらいいのかわからずに
「そうなんだ。福岡いいな 行ってみてーな」
そんな言葉が口から出た
町田は欲しい物があると言ってウチまでついてきた

俺の部屋に入ると日記を指差してニヤリとした

「福岡はたぶんお前みたいな奴いねーから あの日記読んで笑いたい」

日記を渡したら町田は

じゃね~ と言って手を振りベロをだした

ふたりで開けた舌のピアスは夕日のせいでキラキラひかり眩しかった
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