For You ‐この想い君へ‐
(ムードなんかありゃしない…)
あたしは軽くため息をつく
「お前がゲロはいたことは誰にも言ってねーよ」
「もーそれも違う!…あたしが松永が好きって話よ!」
(あ…!しまった…勢いで言っちゃった…!)
言った直後に冷や汗があたしの体中にかいた
(うわー!やばい!最悪!言っちゃった!)
すぐに目線を松永から外し、あたしは頭を抱えた
「あ、あたし帰る…!」
予想外なことにあたしは逃げることしか頭には浮かばなかった