先輩とあたし
クラスマッチ
直樹side



メアドを聞いたあの日から数週間がたった。



メールは毎日とまではいかないが、結構してると思う。



でも毎回送るのは俺。




優奈からメールがきたことはまだ一度もない。







あ、優奈って呼ぶようになったのはメールで了承を得たから。






とにかく







進展が全くねーんだよな…。





「進展がないって、何の?」




「うわっ?!」




「そんなに驚くことないだろ?」





「遼がいきなり現れるのがいけねーんだろ!しかも、勝手に人の心の中読むなよ!」



「ぶはっ!直樹まぢで俺が心の中読んだとかおもってんの!?」




遼は腹を抱えてわらいだした。





「ぁあ」





「俺、そんな才能もってないから!直樹がバッチリ声に出してたんだよ!」





「うそだろ?…」





「本当。で、相手は誰なわけ?」



遼は興味津々に聞いてきた。




遼こと、中野遼とは同じクラスで同じバスケ部だ。
肌が白く、きれいな顔立ちをしている。
優しく紳士的な男性だ。








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