先輩とあたし


「お疲れ」



門にもたれながら待っていてくれた滝岡先輩はそういった。





先輩、なにしててもかっこいい。





「またせちゃってすいません」




今日は女バスとバド部が体育館練習の日。





「全然。じゃぁ、帰ろ」




「はい」




そう言って微笑むと私は滝岡先輩の横にならんで歩き出す。



こうやって並んで帰ると、私、滝岡先輩と付き合ってるんだなって実感する。




でも、私なんかが彼女でいいのかな?




先輩かっこいいし、めちゃくちゃモテるし。




私はチラッと先輩の顔をみた。




「どうかした?」




「いや、その…えーっと」




チラッとみただけなのに…気づかれた




「あ、滝岡先輩!先輩は文化祭、何かきまりましたか?」




さっきから気になってたことを聞いてみた。
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