続・恋する心は“あなた”限定

時折、おでこにのせられたタオルを裏返しながら由優を見つめていた。


ウトウトして眠ってしまった時間もあったせいか、ふと時計を見ると日付が変わってまもない頃になっていた。


いつの間にか新年になってたのか…。


あんまり年越しの夜って感覚がしないな…。


眠っている由優に視線を移すと、少し頬の赤みがひいているような気がした。


もしかして、ちょっと熱が下がったのか…?


頬に触れようと手を伸ばすと、“…ん……”という声の共に、由優がゆっくりと目を開けた。



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