続・恋する心は“あなた”限定
「私…こんなにクリスマスが来るのが楽しみだ…って思ったの初めてだよ。理緒と一緒にツリーが見れるんだもんね…!」
満面の笑みを俺に注ぐ由優を見た瞬間……
何かが音をたてて切れたような気がした。
「あの……先生、ちょっと時間貰ってもいいですか?」
ホワホワとハテナマークを浮かべる由優とは対照的に空気を察してくれた先生はガタッと席を立った。
「さてと。先生…これから職員室に行かないと…。あんまり遅くならないように帰ってね。」
ガサッと机の資料をかき集めた先生は、スタスタと保健室を出ていった。