半熟cherry

『…ところでさぁ』

「ん?」

『“コレ”やめてくれない?』



“コレ”を指差す私。



指差した先にあるのは。

私の腰を抱く郁の腕。



「…なんで?」

更に抱き寄せようとする郁。


『だッ、誰かに見られたらどーするのよッ?!』

そんな郁を押し返そうとする私。


「誰かって?」

『学校の人間とか、知り合いとか!!』

「…こんなトコにいるわけナイから大丈夫。
それに…」



そう言った後。

郁は腰を屈めて私の耳元で囁いた。



「フツーにしてたら、“カレカノ”にしか見えないから」



ペロッ。



『…ッ!!』



ゾクゾクするような感覚を耳に感じ。

耳を押さえる。



…ま、また…耳舐めたぁ…ッ!!





「あ〜、これから楽しみだ」





郁は、腰にまわしていた腕を解いて。

ゆっくり歩きだした。



…私はこれからどうなるのでしょうか…。



 

< 126 / 283 >

この作品をシェア

pagetop