アイドルだって恋したい!
「ねぇ、麻衣子。『スキ』ってどんなキモチなのかな?」


帰り道、麻衣子にそう聞いてみた。


「そりゃ、その人のことを考えると胸がキュンとしたりドキドキしたり、ほかの女子としゃべってるのを見ると胸が苦しくなったりしたら『スキ』ってことなんじゃないかな」


「そっか」


今日涼介君に優しくされたとき、ドキドキした。


こんな気持ちは初めてで、どうしたらいいのか分からなかった。


あたし、涼介君のこと好きなのかな?


「やっぱ分かんないや」


「ん?なぁに?」


「な、なんでもない!」


「なによ~」


「なんでもないって~」


この気持ちの名前は・・・・・まだ秘密らしい。





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