アリス in wonderland

「もう学校中、超うわさしてるんだけど。テッペイ君とあんた、二人で遊園地行ったんだって!?目撃したコがいたみたいでさー、二人で乗り物乗るのに並んでたって。で、宇佐見センパイとあんた、付き合ってんでしょ?だから二股だー!!って、みんな騒いでる。」

そのコはそう言うと、あたしの肩をたたく。

「いやー、有名人と付き合うと大変だねぇ。で、ホントのところはどっちなのよ?本命は!やっぱテッペイ君?仲いいもんねー♪」

そう聞いてくる彼女に、軽く目眩がした。


「っていうか、その遊園地。あたしもいたし、宇佐見センパイもいたんだけど。どっからそんなデマ流れてんの?幼なじみなんだから、二人で乗り物のったっていくない?」

横からひょこっと顔を出した美咲が、あたしの変わりにそう言ってくれる。

「そーなの!?まぁそんなコトだろーと思ったけどさー。じゃあやっぱ本命は宇佐見センパイかぁ。いいなぁ、アリスは。あんなカッコイイ人が彼氏でさ。じゃねー。」

そう言って、彼女は去っていった。


「ありがと、美咲。」

そう言って美咲を見ると、美咲が首を横にふる。

「ううん、もともとはあたしのせいだから。wデートなんて、言い出すべきじゃなかった。ごめん。」

そう言う彼女に、あたしは首を傾ける。

「なんで?美咲は悪くないよ。こんなウワサがたつなんて、誰も予想なんて出来ないし。」



「違うの、あたし。知ってたんだよね。」



???






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