アイドル彼氏



「帰るか」

「うん!」


さっきより強くでも優しさがある

蓮音の手で私の手は引かれた













「蓮音………手離して?」


家に着いて私は自分の家に入りたいのに手を離してくれない



「来い」


「うぇ!?」


有無を言わさず蓮音に引きずられ三好宅に入った



「おかえりなさい!ちょうど良かったぁ!私買い物行ってくるから
洗濯物よろしくね」


蓮ママは慌ただしく出ていって

私達の繋がれた手なんか目にも入らずスルーされた



良かった……
何も言われなくて



「蓮音……いつ離してくれるの?」


「俺から離れたいんだ…」


急に見せる切なそうな顔にキュンってなってしまった












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