バレンタインのキセキ。




「ちょっ、真李奈。いきなり入ってくんのやめよう?ね?ノックしよう?あたし今かなりビビったんだから」


かなりビビった様子でした。

さきや様、すみませんι笑


『ごめん〜、今度から気をつけるからさ』


「約束よ?マジビビるから、よろしく」


『はーい』


「で?どうかした?」


やっと本題に入れる瞬間
だあ…


『んっとね、明日クラスメイトの丘崎竜って人と遊園地行くことになって、そんな事初めてだから、服とかメイクとか髪型とかどうすればいいか分かんない』


「あらやだ、真李奈、まさかのデートかあ…」


どこのお嬢様?って感じに
口に手をあて、大袈裟に
言うのはお姉ちゃん。



あらやだって…笑

んまあ、デートなのかな?

遊び?デート?

あー、分かんないから
どっちでもいいや。

とにかく竜と遊園地に
2人で行くことに
変わりはないし、

けど2人っきりって…///



『うん…///』


あたしは顔を赤くして
静かに頷くと、
お姉ちゃんは、不気味な
笑みを浮かべながら


「なあに、その子の事好きなの?」




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