バレンタインのキセキ。

2人のあたし





『………』



「真李奈?」



あたしがボーッとしていたためか、竜があたしの表情を伺いながら、遠慮がちにあたしの名前を呼んでくる。





『…あっ、ごめん!驚いてたの、竜がいきなりプレゼントくれるから!ていうか、本当、ありがとう♪』


「そーいうことか。笑 どういたしまして」


『うん!』



あたし、動揺してないよね?
ちゃんと喋れてるよね?




あたしはその2つのことを気にかけながら、その後に行ったコーヒーカップとかの絶叫系ではないものに乗りまくった。




まあ、
時々竜が絶叫系見て「乗りたい」
って顔してるから、
バイキングとかなら乗ったけどね。









――――――――――………



そして、あたし達は最後のシメに観覧車に乗ることにした。




この観覧車は、2周するみたいで25分間乗れるらしい。






あたし達は、スタッフの人に案内されて、一つのゴンドラへと乗り込んだ。










『あー!なんか疲れた〜』


あたしはけのびをしながら、外の景色に目を向けた。




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