STRAWBERRY
愛也奈が出て行った瞬間。

「っマジ、ウザい。愛也奈、何様!?」
と、莉羽の声がした。

「え…!?……え!?莉羽と愛也奈って仲良かったんじゃ…」
私、確実にテンパってる。

「はぁ!?アタシと愛也奈が仲良い!?ありえないっしょ!!陽菜には悪いけど愛也奈とか無理!!」
誰にでも優しい莉羽がそこまで言うとは……

って!!今、陽菜には悪いけどって…?


「あの、何が私に悪いの……?」

「陽菜、愛也奈と仲良いんでしょ?」

「何で?」

「愛也奈がそう言ってた……」

「何て?」

「2ヶ月前、『愛也奈ァ、昔からァ、陽菜の友達でぇ☆』って言われたから仲良くしてただけ」
無駄に愛也奈に似せて莉羽が言った。


何それ……初耳……。


「ちょっと待って!!私、愛也奈と高校入って初めて知ったんだよ!?」

「え?」

「私も2カ月前、愛也奈が『莉羽と昔から友達だから』って…」

「「え?てことは……」」

「愛也奈、最低」
莉羽はかなり怒っている。

聞き耳を立てていたクラスメートの人たちも、
「うわっ…マジかよ……」
「泉春さん、最低」
「女って怖え」

と口々に言っている。


すると、4人組の女子が私たちのところに来た。
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