丘の上より
「なあ、アクマ…」
アクマの方をゆっくり向く。
「今日はありがとう。
また…、明日も来ていいか?」
「―――もちろん、待ってますよ。」
とても、首を長くして…
「ありがと!アクマ!」
アクマはふっと目を伏せ、顔だけを横に向ける。
「…心配ありませんよ。いつものことですから。」
「へへっ」
健史は右首筋あたりをかいた。
「―――おやすみ、アクマ…」
「おやすみなさい…」
その言葉を言って、健史は帰って行った。