丘の上より




「…1日」





健史はゆきのに向かって手を合わせた。




「1日だけ、待ってて。」





「…わかったよ。」





健史の袖をようやく離した。




「返事、待ってるから!」


と言って、自分の家の方向らしい道へ勢いよく走って行った。







コンビニの駐車場にはライトのついていない車が複数と、健史が残されていた。






―――ま、まぢかよ…。





健史は照れた顔を片手で覆った。



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