カラダから始まる恋ってありますか?
第1章 裸の男

あなた…誰?

【愛美side】


チュンチュンと、窓の外から聞こえてくる鳥のさえずりに


カーテンの隙間から差し込む太陽の光。

もう起きなきゃいけないって分かってるけど



頭の奥がズキズキと痛んで体が鉛みたいに重くて無理。



きのう友達の彩華と久しぶりに会って、調子に乗って飲み過ぎたせいかな…。


ウップ…。吐き気なんかも襲ってくるし。


あぁ~最悪な気分…。

いま…何時だっけ?

布団に頭までスッポリと、くるまったまま。ベッドサイドの小さなテーブルの上に置いてあるはずの

目覚まし時計に手を伸ばしそうとしたら

指先に、サラリと…明らかに目覚まし時計とは違う感触。



「なに?これ?」


布団を捲って見てみたら


「おはよう。よく眠れた?」


爽やか笑顔で微笑む…見知らぬ裸の男!?



西澤 愛美 20歳

只今、人生最悪の事態に最大限の悲鳴をあげるところです…。



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