カラダから始まる恋ってありますか?
【裕介side】
「藤木ぃ~昼飯買ってきたぞうぉ~」
昼下がりの午後、ランチで同僚達が外に出かけ、俺以外に誰もいないオフィス。
コンビニのビニール袋をユラユラさせながら俺のデスクに市川さんが近づいてきた。
「あれ?カフェに行ったんじゃなかったんですか?」
市川さんが出かける時にカフェに行って来ていいって言ったのにな。
「だから言っただろう?由実からお前と一緒じゃなきゃ来ないでって言われてるって」
「そうでした」俺のせいでした。友達想いの由実ちゃんの心使いでそうなってたんだった。
「俺って…物凄く迷惑かけてますよね?」
「気にするな。俺も好きでやってる事だ」
「けど、会いたいんじゃないんですか?」
市川さんから、買って来てくれたコンビニ弁当を受け取りながら、そう聞くと
「大丈夫。夜は毎日のように会ってるから」
ニカッとVサイン付きの笑顔が返ってきて少しだけ気持ちが軽くなった。
俺のせいで、市川さん達の仲が悪くなったら申し訳ないよ。