カラダから始まる恋ってありますか?
第2章 彼と彼女の事

彼の事

【愛美side】



「愛美…愛美って!」


「へっ?」



「へっ?じゃないわよ。今、仕事中だよ。目の前、お客様」


由実から言われてハタと現実に引き戻され、今は仕事中だという事に気づいた。


慌ててお客様の会計を済ませて、一通りの仕事を済ませた午後の休憩時間。


あたしは、再び夢の世界の中に浸ろうとしていた。



そう、彼の腕の中は、夢の世界みたいにフワフワして心地よくて


あたしを包み込んでくれる場所。




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