カラダから始まる恋ってありますか?
「由実…これは…」
それは、一瞬の出来事だった。
隣にいたはずの由実がいつの間にか、竜さんの目の前にいて
パァーン!と響く音を立てながら、竜さんの頬を平手打ちしたのだ…。
「なっ…なにすんだよ!?」
それまで何人かのお客さんで賑わっていた店内が、
竜さんの怒鳴り声で一瞬にしてシーンと静まり返った。
由実は、あたしに背を向けたまま、竜さんを叩いた右手をプルプルと震わせていた。