カラダから始まる恋ってありますか?


トクン…と、高鳴る鼓動。


熱く赤く染まる頬。

すぐ近くには、裕介さんの艶やかな唇。


キス…される…?



そう思った…。



思わず…瞼を閉じようとしてしまった時


「良かった…赤み、取れたね…」


安心した表情で、あたしの頬を撫でる裕介さん。


あっ…そっか…。ほっぺたの事…心配してくれてただけなんだよね?


あたしのバカ。なに勘違いしてるのよ?


しかも、由実が大変な時に。


心の中で何度も「バカ!バカ!バカ!由実、ごめんね!」と謝った。





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