reverse【完】
門扉の前で美咲の帰りを待った
沙良の一言に
不安は多少和らいだが
それでも
手の震えは止まらない
無意識に出る溜息も
緊張で震える
車のヘッドライトが当たり
目を細めながらそちらを向いた
美咲の実家の車だ
「美咲……」
車の中にいる美咲には聞こえない声
名前を口に出すだけで
胸が震える
車内は暗く美咲がどんな顔をしているのか見えない
それでも、そこに美咲がいるんだと言うだけで
泣きそうになった