イタズラな運命。



昔からそうだった。



いつだって杏は笑ってた。




俺はそんな杏が好きなんだな………。







「「杏菜ちゃん、榎田さん。ありがとう!」」



バスケ部の皆が杏たちにお礼を言い、帰ってゆく。





「杏、今日もありがと…。」



「大翔に“ありがと”なんて言われると照れちゃうな……」






そんな可愛い言葉まで俺に言うんだ。このお姫様は……。






「………ほら。帰るぞ」



「うんっ」






……やっぱりいつでも、俺の隣りには杏がいる。




< 15 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop