千景くんは幼なじみ
初々しい雰囲気に思わず顔もほころぶ。

そんな中で、寿太郎くんはひとまわりもふたまわりも大きく見えた。

…オーラ?

何かやっぱり、

他の子たちとは、少し違う気がしたんだ。






「…あれっ?練習見に来てくれたんだ!?」

うわぁ。見つかっちゃったー。

一年側の金網のそばに立っていると、ベンチ入りした寿太郎くんに見つかった。




嬉しそうに私のそばに寄る寿太郎くん。

そして、怖ぁい女の子たちの視線…。





寿太郎くんは、金網に手をかけるといつもの爽やかな笑みを私だけに向けてきた。


「結愛、今から一年と先輩とで対抗戦やるんだ。絶対最後まで、見てって!」

あら。

寿太郎くん、いつもと何かが違う。






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