千景くんは幼なじみ
「さっき、聞いたよ?…梓の友達大胆~っ」

さっきの千景の話を思い出して、苦笑。

「聞いた?あの後、友達も落ち込んでたけどねぇー…。いい雰囲気になったのに、触り逃げされたって」

え…

触り逃げ?

「え…と。どうなったんだっけ」

ドキドキしながら聞いてみる。

「結愛にこんな話していいのかなぁ…」

迷った表情の梓。

怖いけど、聞きたいっ。

気にしてない風を装ってみる。

「うん。もうすんだ事だし?」

「男って何だかなーって思った。ちーちゃん、私の友達に手出しかけたんだよねぇ。人気ない場所だったし、キスされて…その、ちょっと…ね?」

「え。胸触った…とか?」

「まぁ…ね。かなりいい感じだったみたい。だから友達も思いきって…触ったら、突然逃げてったって。それ聞いて、なんかガッカリした」

私も…ガッカリだよ。

キスだけじゃないじゃん!しっかり触ってたんだ。ムカつくぅ~!

だよね?あのエッチな千景が、キスだけで終わるワケないし。

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