イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
「ばっかじゃないの?
見つかって困るのはあんたなのに―…」


嬉しいのに…
嬉しいからこそ…


公衆の面前でのキスに。


野次馬がわらわら集まる中。


担任の腕をつかんで、猛ダッシュで逃げる。


裏道をこちゃこちゃ、くねくね、人通りのないところまで全速力で走り、


「も―…先生っ!!
ちゃんと場所を考えなよ…。
大人でしょ?」


ひざに手をついて、ぜーはー肩で息をしながら担任を見上げると、


「考えなきゃいけないのは、おまえだろ?」


担任は片眉だけチラっと上げて、視線を横に向け、ひとさし指をその方向に向けた。
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