クルースニク
タンクは一時間程でいっぱいになり、次のタンクと交換した。

そのタンクは一時間半をかけて満タンになった。

合計2時間半かけて血抜きされたメイドは青白くなっていた。

そっとメイドの体に触れる。

すると鳥肌が立つ程冷たかった。

そこで自分はとんでもない過ちを犯してしまったと気付く。


そして今、また一つ罪を重ねてしまった。

これから横田美帆の血を全て抜き取る。

メイドと同じ様に右手首にナイフで切り込みを入れる。

その傷口にストローではなく、ゴム製のチューブを素早く差し込む。

チューブもストローと同じ様にグチュグチュと音を立てて中へ入って行く。

そして横田美帆からも2時間半かけて全ての血を貰った。

抜きたての血を小さなグラスに入れて味見をする。

口の中に生臭さと鉄の味が広がる。



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