雑用部+α

「何だ、何も写らないじゃん」


「猿渡はバカだからなー」


「んだとてめぇ!!先輩に楯突こうと言うのかよ?」

「最強の矛と最強の盾、どちらが強いんでしょうね」

「いや、知らねーよ!!何でいまそれがでる」

「脳細胞が破裂し、今まで出てこなかった、『ヲタク差別撲滅計画』を公布し、実施する」

ニヤリと山田は笑い、
「これでヲタクも自由に活動が―」

「おい、帰るか」

猿渡が話の途中で切った

しかし、それを気にする素振りも見せず、大きな、校舎中に聞こえるほどの声で、山田は叫んだ

「結論!!夜中の12時に鏡の前に立つと、バカ面な男二人組が写る、でした」


「うるせぇわ!!」

耳を抑える猿渡。

「あ、ちなみにバカ面は猿渡先輩ですから」

「おめー一回しばいちゃろっか?」


「縛く?SM?猿渡先輩、S?」


「そっちじゃねーよ!!どういう思考してんだよ」


「僕の頭の中はいつも二次元とその他の無数の数の世界が」

「あー要するに、妄想なのね。って俺の質問の答えになってねーじゃん」


そう言いながら、猿渡たちは歩き始める。帰る為に


しかしその後ろで、鏡に女の人が写っていることに、二人は全く気づいてなかった


女の幽霊が、気づいてもらえず、かわいそうな話でした。



-end-
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