高校生の事情


「葉月は好きな奴いないのか?」

と聞くと葉月は、うーんとしかめっ面をしながら考えていた。

「好きなのかどうなのかわかんない奴ならいる。」

なるほど~。なら私がはっきり葉月の気持ちを気付かすか…。葉月は純粋そうだもんな。口悪いし、族のリーダーみたいだけど

根はいい奴で、部下にとても信頼されている。

「なるほど~。好きな相手をみてドキドキする?」

「うーん、話してるときはそんなにドキドキはしないんだけどたまに真剣な目付きとか笑うところとかみるとドキッってするときはある。」

「なら、好きな奴が他の女と話していたら?」

「モヤモヤするし、ムカつく」

「葉月はその人のことが好きなんだよ。」
というと葉月はそうかな?と聞いてくる。


葉月って鈍感だな…。

「相手にドキドキして、モヤモヤするのはやきもちでしょ?」

「やっぱやきもちなんだ」

私は葉月と恋ばなをしてからタケルをみた。

タケルは葉月の部下にいじられている。

「まどかの彼氏ってタケルだろ?顔はいいのに性格がな(笑)」

と葉月はいう。
「たしかに、顔はいいけどあいつなりに頑張ってんだよ。タケルは私と違って思いやりがある。それに繊細だからな…。」

「たしかに~。でもいいコンビだよね(笑)あ、カップルか(笑)」

「……コンビでいいよ。」
「んの~ツンデレ~」

「はっ!?ツンデレだろ!(笑)」

と葉月と笑いながら夜空を見上げた

夜空に漂う綺麗な星達。

「綺麗だなー。」
「うん、チョー綺麗。」

私は葉月と話たあとタケルと家に帰る。
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