高校生の事情
私は夢を見ていた。

しかもフルカラーの鮮明な夢。どうやら私は閉じ込められてるらしい。


錆びたにおいのする部屋はとても不気味だ。

立とうと思ったが立てなかった。どうやら腕と足は縛られていた。


こういう場合、普通は取り乱すところだが私は縛られていた手に神経を集中させ

少し隙間のある間に指をいれゆっくりと縄をほといていく。

ほといていくのに時間はかかったがなんとかほとけた

自由になった手で足を縛っている縄をほといて立ち上がった。長く座っていたせいか立ちくらみがした。

閉じ込められているといっても幸い密室ではなく小さな窓があった。

窓の外を除くとどうやら森らしい。

じゃ、ここは馬小屋か?


「おや縛られていた体は自由になったみたいですね」

ふと声がして勢いで振り返った。










オネェ系………?



目の前にはピンクのドレスを着飾って髪をランダムにまいている人がいた。

人だよね?……珍獣??
よく顔をみると髭面のいかついオッサンだ。

「だれ?」

「やぁーね~そんなに睨まないでよ!!」

いやっ!普通睨むだろ!

監禁されてふいに声がして振り返ったらピンクのドレスきたオッサンってびっくりするよ!!

監禁されてるイメージからなんか怖い感じだと思ったのに…。

「ピンクのオッサンなんのようよ!!」

「なによ!ピンクのオッサンってあなた一応監禁されてるのにその態度、逆にすごいわよ!!」

はっ?すごいのはオッサンでしょ!!

「わかったからなんで私ここにいるのよ!!」

と私がきくとピンクのオッサンは不気味を通りこして奇妙な笑みで

「ボスの命令だから私はしらないわよ!!」

ボス??は?ピンクのオッサンを越すぐらいの強烈な人物がいるの?

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