Bad Girl~不良少女~
ただでさえ顔が赤くなってるのに、そんな言葉目見てなんて言えるわけない。
「何?何て言ったの、稜ちゃーんっ」
うちの顔を覗き込んでくるから、反対側に顔を背ける。
するとまた顔を覗き込んできて、ニヤっとする。
一歩後ずさってゴクっと唾を飲み込む。
覚悟を決めてパっと栗崎の目を見る。
「…そうだよ、栗崎に会いに来たんだよっ」
一気にそう言って、また視線を下に落とす。
やってらんねぇ……。
でも栗崎がぜんぜんアクションを起こさないから、戸惑ってチラッと栗崎を見てみる。
その表情は、嬉しさと驚きが入り混じっていた。
その目は、見開いてはいるけど、うちをしっかり捉えて離さない。
「……なんだよ」
たまらなくなって栗崎に聞く。
うちの問いにも答えない……と思ったら急に体が揺れた。
「っ!?」
何も言わずにうちに抱きついてきた。
一瞬、何も聞こえなくなって、時が止まったような感覚に陥った。