Bad Girl~不良少女~



バイクを家の前に付けて、玄関をあがって、階段を上ってまっすぐ香矢の部屋に入る。


「おい、香矢」


机に向かって何かを書いていた香矢は、びっくりしたようにうちの方を振り返った。


「どうした、稜」


時刻は5時だから、香矢が学校から帰ってきてるのも当たり前。


これでも不良なんだから、部活とか係活動に入ってるわけはない。


「どうしたもこうしたも……栗崎今日学校来てたか」


「はぁ?何だよいきなり」


びっくりしてねぇで答えろってのに、まったく。


「いいから」


「……来てたよ。イヤでも目に入るよ、あいつは」


「だろうね」


いかにも生徒会長ですって顔して、オーラ出して歩いてりゃあいつを嫌いなやつでもイヤってほど存在を確認しないわけにはいかなくなる。


それに、いつの時代だか、自分の後ろに他の生徒会役員を引き連れて歩いてるんだもん。


それに付き合わされてる(?)他の役員さんも大変だわ。


って。


「んなことはどーでもいいんだよ……」


「お前、どうしたんだよ。栗崎と何かあったのか」


「ねぇよ」


即答して、さっさと香矢の部屋を出た。


こうなりゃ栗崎に直接聞いてみるしかねぇな。


ってか、今日栗崎が学校に来てたかどうかって、聞く必要なかったかも……。
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