不思議病-フシギビョウ-は死に至る


「中学校のときはどうだったかね?この入学試験はそれなりの難易度だっただろう」

「私は……」



リンは首をひねる。



「……普通ですかね」

普通なのかよ。
オレにしてみればかなり難しい方だったぞ

「あたしは、まあ、本命落ちたけど頑張ったって感じ?」

サヤは得意げに言った。

落ちたのに得意げとはおかしいものだが、実はこのメンバーの中でも賢いほうなのかもしれない。

あれ?
じゃあなんでオレさっきバカ認定されたんだ?

「あたしは気持ちをすっぱり切り替えてエイヤを励ましてたんだよ」

「俺はサヤに無理矢理ここへ入学させられた」

水曜日のことを考えると中学校の話題はエイヤにとって鬼門じゃないかと思ったが。

同じ中学校……登下校も徒歩だし、サヤとはきっと幼馴染か何かなのだろう。
そのサヤが振ったから一応地雷ではないようだ。

……あまり詮索しないほうがいいのだろうな。

人は誰にも語りたくない過去を持っているものだ。
それを黒歴史と呼ぶ……ちがうか?



「ふむ。みんな意外と真面目なんだね」

「……すまん。……オレに振ってくれた?」

「振ってないが」

「振れよ!!オレにも聞いてくれよ!!」


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