たべちゃいたいほど、恋してる。
その時、ベッドの上に綺麗に畳んである龍之介からもらったパーカーが優衣の目に留まった。
「………着ても、いいよね…?」
(うん。だってちゃんと大上くんにもらったんだもん)
数回頷いて自己完結すると、優衣はそっと龍之介のパーカーに腕を通す。
龍之介自身少し大きめのものを着ていたらしく、改めて着てみるとかなり大きい。
チャックをしめてしまえば、優衣の制服は全て見えなくなってしまった。
「…えへへ…」
指先まですっぽり隠れた手で口元を隠し恥ずかしそうにはにかむ優衣。
服の裾から香る龍之介の匂い昨夜の出来事が優衣の頭の中を巡る。
(はぅぁ…昨日、ぎゅってしてもらっちゃった。家まで送ってもらっちゃった…!しかもしかもしかも…)
「…名前、呼んでくれた…!」