たべちゃいたいほど、恋してる。
鋭く、熱い龍之介の瞳。
「遊佐はさ、嫌だったわけ?その噂」
視線は絡んだまま、そう問い掛けてくる龍之介に優衣は不思議そうに首を傾げた。
(私が…嫌…?大上くんと…?……そんな、そんなの…)
「嫌じゃなかったよ…っ!?」
ブンブンともげそうな勢いで首を横に振り龍之介の言葉を否定する優衣。
そんな優衣の反応に龍之介は面白そうに口角を上げる。
「んな、一生懸命否定しなくても」
「だ、だって…」
クックッと笑い優衣の頭を乱暴に撫でる龍之介の手。
細められた瞳に優衣の胸の奥がトクンッと音をたてた。
それとともに熱がこもり始めた頬を隠すように優衣は自分の膝へと視線を落とす。