*写真屋の恋*



どういうこと?







「柏井ちゃん!!」


「わ!」


ボーっと突っ立っている私に三好さんが控えめに飛びついてきた。

…やっぱりちっこくて可愛い。三好さんは珍しく興奮している。


「三好さん、…」


複雑な顔をする私に、三好さんは微笑む。


「あのね、私いつもよりちょっと早めに来てて見てたんですよ。」


「…何をですか?」


朝に…何かあったんですか?






三好さんの話では。




三好さんがいつもよりちょっと早く出勤して掃除しようと奥にいると、なんやらとても神妙な顔したセンセイと猿渡が入ってきたらしい。


雰囲気が雰囲気なので思わず隠れて成り行きを見つめる事に。

「わざとじゃないんですよ?なんとなく…ふふ」


ふふふといたずらっぽく三好さんが口に手を当てる。



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